愛するには

 

 

愛するには

愛するという力が必要

 

それは

どこから生まれてくるのでも

なかった

 

人から

教えられはする

でも

自分の中から

浮き彫りにするもの

 

 

あきらめてはいけない

意固地になってもいけない

 

でも

その流れを

けっして止むことなく

 

ただ

滔々と

ただ

滔々と

 

 

人はきっと

つらい想いをした分だけ

それを乗り越えた者にだけ

 

強く愛する

どこまでも愛する

力を授けられるのだろう

 

 

私はまだまだ

その途中で

足元を見ては

その道のりの遠さに

途方に暮れるんです

 

 

いつかそんな風に

人を愛せるのだろうか

いつかそうやって

愛を伝えれるだろうか

 

 

でもきっと

その旅に終わりなんてない

だれも辿り着かぬ旅を

みんな生きているのだろう

 

そんな旅人に自分が

混じっているだけで

嬉しい

 

今までは

孤独だけを吸い吐いて

孤独を儚んでいただけだから

 

きっと愛を知らないで

愛を食い潰してきてしまったから

 

 

愛するには

愛するという力が必要

 

簡単なことだけど

 

孤独を操っていた私には

 

一番難しい奴

 

 

一番難しくて

 

一番愛おしい奴