自由にならぬ自由

 

 

自由にならぬ自由があるものさ

誰だって

 

自由であれば

心駆けぬ

砂浜が広がっているものさ

その胸に

 

 

自由はいい

触ったその感触が

そのまま心を解放する

厭うことなく

 

自由であればこそ

心は自由を獲得する

そういうものさ

 

 

でも

自由でなければこそ

手にできぬ

自由もあるもの

 

それは

心を持った頭脳の解放

精神の解放

 

 

身体の自由がきかぬからこそ

出る言葉もあれば

想う想いもある

 

それを不自由と

呼ぶなら呼べ

 

だが不自由は

思う以上に自由なるぞ

 

 

自由と思えば

思っただけ

人は自由になれる

 

その限界は

ただ自分ひとりが決めるもの

 

 

さあ 自由を歩こう

歩きたいまま

いくらだって

 

さあ 風を受けろ

そよぎたいまま

いくらだって

 

 

誰に縛られるのでもない

誰に邪魔されるのでもない

 

心の自由は

果てぬもの

誰も自由にできぬもの

 

 

だから君よ

精神よ

自由であれ

 

もし身体に不自由があるとしても

自らを見くびるな

 

 

ただ君を

限るものは

君以外 誰も本当はいないのだから

 

自由にならぬ自由

そこから

すべては生まれたのだ

 

 

今までも

これからも

 

君の私の思う限り

 

君の私の希む限り

 

この心の太陽が輝くことを止めぬ限り