寂しさのコーヒー

 

 

 

寂しさのコーヒーを

飲んでみた

 

苦く悲しい味がした

もっと

そばに来てよと

つぶやいて

 

ぼくのこころに

抱きついた

 

 

あったかいはずなのに

寂しいもんだから

ぼくもきみも

しばらくは

 

ひんやりなみだが

ほほこぼれ

いつまでたっても

とまらない

 

 

かなしいね

さみしいね

 

まるで

さみしさの渦みたいに

きみの褐色は

すべてを

飲み込むんだ

 

 

やさしいミルクを

こぼしてみよう

すこしは

気分があかるくなるかな

 

あまぁい砂糖を

こぼしてみよう

すこしは

こころがほぐれるかな

 

 

きみのこころは

待ちぼうけ

ぼくのこころも

待ちぼうけ

 

 

いつまでたっても

埋まらない

きみに口づけ

ランデブー

 

いつまでたっても

とまらない

きみへの想い

やるせなく

 

 

きみのさみしさを

ぼくは飲み干せるかな

きみのかなしさを

ぼくは理解できるかな

 

きみがだいすきだから

きみをしあわせにしたいから

 

ぼくは

コーヒーカップになって

きみのすべてを

受け止めよう

 

 

気分にあわせるよ

どんな気持ちにも

どんな悲しみにだって

 

だから

ぼくだけの

コーヒーでいて

 

ぼくのカップだけに

注がれるきみで

 

 

きみは寂しさのコーヒー

ぼくだけの

 

きみはぼくだけのコーヒー

愛よりも