かんちがいのそら

 

 

かんちがいのそらに

くつを放り投げたら

 

もう戻っては来ないかな

 

きっと大きな弧を描いて

未来の世界に

とんでっちゃう

 

 

ひとりぼっちで

見上げたそらは

おおきなそらで

あおぞらで

 

ぼくのこころを

ふきわたる

 

 

ぼくには

かえる家も

むかえる友も

いないけど

 

それでも

だれか来ないかと

夕暮れ公園ひとり組

 

 

そんなぼくにも

地面見りゃ

なかよしありんこ

歩いてる

 

どんなに

ひとりぼっちでも

きみがいるなら

ひゃくにんりき

 

 

さみしさなんて

なれたもの

かなしいなんて

おもわない

 

いつもひとりで

風吹かれ

ここまで

歩いてきたんだもの

 

 

だあれもいない

夕暮れの

公園ながめ

くしゃみする

 

ぼくにも

お家はあるけれど

ほんとのこころは

ここにない

 

 

いっつもいっつも

そうだった

泣いても泣いても

ひとりぼち

 

だから

ぼくのこころには

だあれも

必要なくなった

 

 

かんちがいのそら

見上げたら

かなしいひとりの

かぜが吹く

 

きみは

さみしい

かなしいかと

 

ぼくらの

こころをふきわたる